シンポジウム

「傷ついた遺伝子があなたの寿命を縮める!!

これからの健康と栄養を考えるシンポジウム「傷ついた遺伝子があなたの寿命を縮める!〜核酸栄養で健康寿命の延長を〜」(昭和大学、産経新聞社主催 フォーデイズ特別協賛)が2月18日、福岡市で開かれた。病気になりにくい体をつくるには、健康や長寿をつかさどる遺伝子の働きを促すことが重要で、そのために「核酸」と呼ばれる栄養素の摂取が効果的という興味深い研究データなどが紹介された。

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「健康・長寿遺伝子への働きかけは毎日の生活から 〜健康なカラダづくりの処方箋」

「健康・長寿遺伝子への働きかけは毎日の生活から〜健康なカラダづくりの処方箋」をテーマに、パネルディスカッションが行われた。パネリストは松永、塩田、辰巳の3氏と、ライフサイエンス研究所代表の宇住晃治氏。司会はキャスターの吹田明日香さん。

パネルディスカッションでは老化・病気と遺伝子の働きについて、さまざまな視点から意見が交わされた=福岡市中央区のアクロス福岡

〈うすみ・こうじ〉1954年生まれ。東京大学医学部卒。NPO法人KYG協会理事長、医療法人社団KYG医療会会長などを務める。医学博士。専門は核酸の栄養学、ダイエット指導など。

司会:病気の原因となる“酸化ストレス”とは?

塩田:老化の進行や体にストレスがたまることで体内の活性酸素が増えすぎてしまい、遺伝子を酸化して傷つけてしまうこと。活性酸素によって細胞に何らかの異常が起きて病気にかかるわけです。

司会:遺伝子が傷つくとは?

宇住:遺伝子には生命の“設計図”がプログラムされていますが、遺伝子の酸化によって設計図に狂いが生じ、そのプログラムが正常に機能しない状態です。早くプログラムにどんな異常があるかが分かれば、病気の予防・早期発見などにつながります。

司会:傷ついた遺伝子は修復力を持つのでしょうか

松永:運悪く活性酸素によって異常な細胞ができても、一定の免疫力があればやっつけることが可能です。また、がん細胞を自殺に追い込んだり(消滅)、遺伝子を修復したり(自己治癒)するタンパク質も体内には存在します。このタンパク質は核酸栄養によって増えることが分かっています。

司会:自己治癒力をアップさせるには

宇住:最近の研究では栄養状態によって遺伝子の働き方が変わり、病気のなりやすさや体質に影響することが分かってきました。食べ物が自己治癒力に関係するのは以前から言われていますが、最新の研究によって明らかになってきています。また、心の状態を健康に保つことで遺伝子の働きに良い影響を及ぼすことも分かってきました。

辰巳:まず笑うこと。健康には絶対良いはず。何事も悲観せず前向きに楽しんで、毎日を生きることが大切でしょうね。

司会:遺伝子の働きに影響を与える核酸とは何か

松永:核酸とは細胞核や細胞質にあるDNAやRNAのことです。私達は食事から他の生物の核酸を核タンパク質と一緒取り入れており、体内に入ると消化酵素によって分解され、吸収され、利用されます。これが核酸栄養です。魚介類や豆類、酵母、とくに魚の白子には多く含まれています。

〈すいた・あすか〉同志社大学卒。NHK「生活ほっとモーニング〜健康スペシャル〜」の司会を9年間務めるなど、健康をテーマに活躍中。

司会:核酸栄養の働きは?

松永:抗老化や免疫賦活、記憶の改善、抗疲労、抗アレルギー、新陳代謝改善などの機能性があり、乳児用粉ミルクにも添加されています。

辰巳:核酸が多い食べ物は尿酸値を上げるのでは?

松永:尿酸値の上昇はストレスや過激な運動、肥満、飲み過ぎが主な原因とされ、核酸については過剰に摂取しない限り問題ありません。

司会:長寿遺伝子とはどのような遺伝子ですか?

塩田:活発に発現すれば長生きにつながる遺伝子でサーチュインと呼びます。その働きは、DNAを保護するタンパク質(ヒストン)の分解(アセチル化)を抑え、細胞分裂を繰り返してもDNAが劣化せず、結果として細胞の寿命が延びるというもの。食生活や環境を良くすることで、この発現が活発化すると考えられています。

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